最近の緊縛界隈では、若い世代の縛り手さんが増えているようです。
講習後に講師さんと「なぜだろうね〜」って話で盛り上がっていたら、なかなか面白い考察が生まれたのでメモしておきます。
目次
若い縛り手が増えている理由を考察
色々な意見が出たのですが、特に有力だと思われる理由を5つのポイントに絞ってみました。
SMが一般層に認知され始めた
単純にSMの認知度が高くなったというのが有力な理由の一つ。
個人的には、ドラマ・漫画・雑誌・アニメ・映画など、エンタメ世界におけるSMジャンルの発展が認知拡大の要因なのかなって思います。
まぁその弊害として、SMを間違って解釈してしまう「勘違いさん」が増えているのも事実なのですが…。
とはいえ、SM人口が多くなればそのぶん良いパートナーを見つけられる確立も高くなるので、発展は喜ぶべきこと。
もはやSMは変態紳士の秘密の遊びなどではなく、性趣味の一ジャンルとして確固たる地位を確立しているのです。
多様性の認める社会の流れ
最近は社会的に「多様な価値観を認めていこうぜ」みたいな流れが加速しています。
セックスに関する価値観も例外ではなく、昔と比べて性癖・フェチ・アブノーマル…といった単語を会話の中に混ぜても通じやすくなっていると思うんですよね。
以前だと「変態=異常者」だったのが、「変態=性に奔放な自由人」くらいのイメージに落ち着いている印象。
依然としておおっぴらに「SMやってます!」みたいな公言はできないけど、ディープな飲みの席でちょっと話しても「ふ〜ん、そうなんだ」で流されるくらいには、趣味として認められている気がします。
ブログ・SNSコミュニティーの発達
コミュニティー間の交流を活発にしたという意味では、個人ブログやSNSの進化も大きな影響を与えているハズです。
これまで秘匿にされていた知識や技術が、個人レベルでも簡単に発信できるような時代になりました。
限られた人しか辿り着けなかったSMへの道が、ネット社会への進化を機に一気にアクセスしやすくなった感じ。
少しでも興味があれば、誰でも・簡単に・数秒で、欲しい情報に辿り着けちゃいます。
もちろん、このブログだってそう。
Twitterであれば誰でも気軽にSM界隈の人と交流したり、コミュニティーに参加したりといったことが可能なので、以前と比べて大幅に敷居が下がった感はありますよね。

自分はTwitterめんどい派なので、ブログ流入のほとんどはワード検索に頼りっぱなしですが…笑
稼げる若手が増えてきた
これは話していた中で、個人的に一番面白いと思った考察。
SMってハマると非常にお金がかかる趣味なんですよね。
年功序列の出世制度が当たり前だった昔は、経営者とか一流企業勤めとか、限られた一部の成功者しか手が出ない趣味でした。
しかし現代は完全な実力主義+先の読めないカオスな時代。
自身のスキル次第で莫大な金額を稼いだり、不労所得で安定した収益を得たり、仮想通貨で短期間で億り人になったり…と、昔ではあり得ないような経済力と時間のある若い人が増えてきました。
「お金と時間に余裕がある」→「そうだ、SMやってみよう」という、実にシンプルな図式。
本来は手が出にくい趣味であるはずの緊縛でも、お金パワーがあればだいぶ参入しやすくなるって訳です。
緊縛講習会の数と種類が豊富になった
SM人口自体が年々増加しているので、緊縛講習会の数が増えるのはごく自然なこと。
ただし、以前のような取っ付きにくいイメージは徐々に払拭されていて、気軽に行きやすい緊縛講習が増えてきたのも要因の一つだと思います。
「緊縛を習いたい」って願望は一見シンプルに写りますが、人によって習得スタイルは微妙に異なるもの。
- ストイックに緊縛技術を追求したい人
- 交流重視でゆるく活動していきたい人
- アットホームな雰囲気で学びたい人
- プロの緊縛師から技術を教わりたい人
- 縄好きな女性と仲良くなりたい人
とまぁこんな感じでいろんな人がいますが、特色の違う緊縛講習会が増えたことで、緊縛講習者それぞれの受け皿がだいぶ整ってきたのかな〜って思うのです。

「行きやすい」「通いやすい」「交流しやすい」ってのは、緊縛を続けるモチベーション的にも非常に大切ですよね。
余談:緊縛習得は若い方が有利
話が盛り上がっているときに講師さんから言われたのですが、緊縛を習得するなら若いほうが断然有利とのこと。
理由は非常にシンプルで、歳をとるほど縄筋の覚えが悪くなるからだそうです。
若いうちからしっかり技術を習得しておけば、「縛り型の応用」「縛りスタイルの確立」「新しい縛りの習得」なども簡単にできるようになります。
「緊縛は何歳からでも習得可能」なのは間違いないですが、歴が長いぶんだけ知識と経験がストックされるのも事実。
やるかやらないかで迷うくらいなら、思い切って新しい扉を開いちゃったほうが楽な気がします。
初心者は勇気を持って緊縛の世界へGO
そんなわけで、若い縛り手が増えている理由の考察でした。
緊縛の世界って常連ばかりで構成されていると思いがちだけど、実際には初心者層がかなり多いんですよね。
自分が通っている緊縛講習会でも、毎回新規の受講者が1〜2人はいるレベルです。
「縄に興味があるけど、講習会に行く勇気が出ない…」という人は、初心者とか気にせずノリで行っちゃうのがおすすめ。
実際に行ってみると、いたって普通の社会人サークルであることがわかります。

ゆるめの体験レポートも書いているので、迷っている人は参考にどうぞ。
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若い縛り手が増加している背景の予想と、SM界隈の価値観に関するお話です。